介護業界の転職情報を見ると非常に多くの案件を見つけることができる。一見すると選択肢がたくさんあって有利に見えるものだが、どこが良いのか迷ってしまうことも多い。そのため、まずは自己分析をしっかりとすることが転職を成功させるコツと言える。
具体的には、自分が持つスキルと経験、体力や技術がどのくらいかを把握し、どのレベルの仕事なら無理なく行えるかを知る必要があるのだ。その上で、年収や休日、シフト、勤務地といった希望を明確にして、妥協できないポイントを決めることで後悔のない転職先を見つけられる。
求人情報の比較を慎重に行うことも大事だ。一口に介護施設と言っても、それぞれの施設で利用者の方の要介護度や提供しているサービス、スタッフの人員配置などが異なるからだ。また、同じ系列の事業所であっても、施設によってかなり運営方針が異なることもあり、施設による違いを理解しておくことが失敗を防ぐ鍵となる。さらに、スタッフに求める働き方も異なるので注意が必要となる。夜勤が入ってくるシフトであったり、残業が多めだったりするところもあれば、ノー残業を徹底している事業所も見られます。
求人情報だけに頼らず、自分で実際に施設に行って見学することもポイントとなる。自分の目で見ることで介護に関する設備の老朽度や十分な数があるか、スタッフと利用者の方のコミュニケーションの雰囲気などを確かめられるからだ。また、スタッフ同士の人間関係も何となく見えてくることがある。職場の人間関係は仕事を快適に続けられるかに関わる要素ともなるため、チェックしたい点と言えるだろう。